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曳航機操縦上の注意
曳航機のパイロットは、曳航速度の保持に留意しなければならない。曳航中、曳航機が姿勢を変えなくても、グライダーの曳航され方によって、機速は変化する。たとえば、曳航中に機速が不足する場合には、次のような状態が原因になる。 曳航されるグライダーが、正規の位置よりも低く下がったときには、グライダーはもとの位置に上昇するため、曳航索の張力が増加するので、曳航機の機速が減少する(3−122図(a))。その反対に3−122図(b)のように、グライダーが正規の位置よりも高めになったときには、グライダーはもとの位置に下降する。そうすると、曳航索の張力は平常よりも減少するので、曳航機の機速は増加する。そのため、曳航機のパイロットは、それに合わせて姿勢を変えると、波状飛行となって、グライダーはつきにくくなる。したがって。曳航機は姿勢を変えずに、曳航速度を保持すべきである。3−123図のような地形の上空を曳航するときには、地平線その他の基準になるものがないので、グライダーから曳航機を見ても、関係位置を判断するのがむずかしい。3−124図のように、グライダーから見て、次のように判断する。これは飛行機の型式によって違うから、基準を早く決めておく。
○方向舵の先端が、主翼の前線と合う位置。
○水平尾翼の下から、車輪がわずかに見える位置。
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